パリの詐欺しとカルフール

ロンドンからユーロスターでパリに到着。
ホテルはエッフェル塔から歩いて行けるほど近いとのこと。確かにタクシーの窓からも遠くないのは分かった。
チェックインして直ぐ、日が暮れる前に見ておこうと、急いで幾つかのブロックを通り抜け、大きな通りを渡って右方向の先に見えるエッフェル塔目指して歩くと公園の入口が出てきた。
反対側には宮殿の様な白い建物があり
噴水を過ぎようとした頃、二人の男女の子供が私達夫婦に話しかけて来た。

英語は話せますか

年の頃は12~15歳ぐらいで、容姿から見てインド系。何か紙を見せながら必死に訴えている。
聴き取れた内容は、
「インドで障害をもつ子供達の自立の施設を建てるための署名運動をしている、多くの人々から署名を募っている」とのこと。

何故パリでインドなのか、を考える間を与えず用紙を目の前に差しだし、ほらここに日本人のサインもあるでしょうとギョロギョロした眼と早口でサインを急かす。

サインしたところで何の効力になるのかと思いつつ夫婦それぞれサインしたら
20ユーロを出しなさいと言いだし手を差し出した。

「えっ!?ちょと待って、さっきサインって言ったよね」

「はい、でも見て。ここに金額書いてあるでしょう。」

そうか、やっぱりその手のやり口か、でも相手は子供、可愛そうに思い20ユーロ渡そうと夫が財布を出していると
私にも別途20ユーロを出すように言い出した。

「ノーノー、何それ!?これ以上出さないわ」と言ってたら、いつの間に子供らの母親のような人が出てきて捲し立て始めた

「あなたもサインしたんだから出さないといけない」と。
夫が怒りだし、もういっさい渡さないと言い合いになったとたん

「おい、お前たち何ガタガタ言ってんだ」と人相の悪い仲間の様な男連中に囲まれた

一体前端この人達はどこから湧いて出たのか度肝を抜くとは正にこのこと。

なぜエッフェル塔をすぐ前にしてこんな事がありえるのか....

そう言えばパリに着いて、メトロに乗ってホテルに向かおうとして切符を購入するのにさんざんな思いをし(販売機の前で何度も何度も聞き直し、買い直しすること1時間は優に越え)
降りる駅を間違え、出てみるとアフリカの市場さながらトランクや荷物を担いで東洋人旅行者が100メートルも歩くには場違いな様相に、恐怖の余り怪力でトランクを持ちあげ、呆気にとられて右往左往している夫を引っ張り、ホームに戻ってもと来た道に戻ってタクシーに乗った。

結局20ユーロだけ子供の手に握らせ 、アタフタとその場を逃げるように離れた。
後ろも振り向くことなく、エッフェル塔の側まで来ると、機関銃を肩に担いで警備している警察が見えたので、安堵したものの
こんな目と鼻の先で何をやってるんだろうと....。

ドッと疲れが。でも、エッフェル塔はさすが美しい~。


次の日、ルーブル美術館、モンマルトル
を周り、クリニャンクール蚤の市でも
お土産になるものを買えずじまい...

夫が量販店に行ばいいんじゃないかと。
となれば、カルフールだね。
ところがどの道で、誰に尋ねても、皆さん首を横に振りながら知らないと言う。
何でカルフール知らないのよ!
ここはフランスでしょう!?

ふと、前回のブログで書いた“ロンドンのフリーマーケット”でのFの発音の事を思いだし
夫が話す言葉に耳を集中すると
「Do you knou  カルプゥル?」
相手は「?」
それですぐ「カルフール」と言ってみると
「あーカルフールのことだね」と微笑み
場所がここからは遠いのとのこと。
諦めて、次の目的地スイスに向かうためリヨン駅でお土産を買う事になったのです。

ところで“ロンドンのフリーマーケット”
で書いた、韓国人の夫はFをエプと発音すると紹介したんですが、韓国に留学経験のある息子が言うには、「そんな発音する人に会った事がない」とのこと。
へ~そうなんだ、私が留学してた頃は頻繁に耳にしたんだけどな...
まあ私の下手な発音を良くからかわれたけどね、
「マクドナルド」って言ってみてとか
「マッカーサー」って言ってみてとか
その度、顔真っ赤にして笑ってくれたものだ。
けっこう根に持つタイプかな私って(笑)

そんなわけで、
もしブログを読まれ不本意だと思われた方がおられましたら謝罪申し上げます(..)

イチヂクカフェ

この春、ちっちゃな庭に咲く無花果をお店の名前にイチヂクカフェを自宅でオープンする予定です。カフェができるまでの様子や、ヨーロッパで食べたり見たりした事、また日常の中で心に残ったお話しなど・・・不慣れではありますが共感できる方にお会いしたいなと言う思いで書いていこうかなと思っています。

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